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先週は、ほぼ毎日、俺は三人の赤ん坊を沐浴した。だが、赤ちゃんをお風呂に入れることを、何故「沐浴」というのか?素朴な疑問は早いうちに解決するに限る。
ちなみに話はそれるが、うちのオフクロは赤ん坊に対しては、お風呂を「おぼちゃ」と表現する。“風呂”=“ぼちゃ”らしく、丁寧に御(お)を付けて「おぼちゃ」。これは方言らしく、ネットで検索すると津山(岡山県)の方言とかでひっかかってきたのだが、うちのオフクロには岡山の血が流れていることはあり得なく、行ったことも無いのでそこから来ているとは考えにくい。
ちなみに、俺が「仁義無きたたかい」を観たときに、数ヶ月間、「おまん(お前)」とか、「~しちょるんか(しているのか)」と話していたが、やはり俺にも広島の血は流れていなかったはずだ。
更に検索すると、越後湯沢でも「山の湯」とかいて「やまんぼちゃ」というところがあるようなので、全国的に使われているのだろう。ジャカジャン、解決!!
で、沐浴だが、何故、赤ん坊の入浴だけ、こんな表現を使うんだろう?
赤ん坊の入浴=沐浴なのか?いや、違うようだ。
漢和辞典で「沐」を調べると、①あらう。髪を洗う。「沐浴」 ②うるおう。めぐみをこうむる。恩を受ける。「沐恩」 ③漢代、官吏の休暇をいう。家へ帰って髪を洗う意。「休沐」 ④髪を洗うに用いる米の汁といった意味が出てくる。
また言葉の成り立ちは、木はもとは厖の部首「がんだれ」が無い字(字が無かったんでご勘弁を)に通じる。これは毛がむくむくと多い犬を差し、毛が垂れている様子を表現しているとか。部首「さんずい」を付けて、水で髪を洗う様を「沐」。
次に沐浴を国語辞典で調べると、①髪やからだをあらうこと。また、湯や水を浴びてからだを清めること。ゆあみ。「清流に-する」「斎戒-」 ②恩恵などを受けること。浴する。とある。
つまり、赤ちゃんの入浴に特化した言葉ではなく、髪と身体を洗うことなのだ。湯船に浸かるだけでなく、洗い清めるって時に使うんだろうね、きっと。
すっきりしたところで、昨日も飲み会だった俺は今から、自分の沐浴です。