タク

久しぶりに県内の子ども病院へと向かった。

一年前、タクは突発性発疹のウィルスが脳へ向かい、脳症を起こし、一ヶ月ほどこちらの病院に入院することになった。当初は地元の病院からドクターヘリに乗る！？ぐらいの勢いだったが、いろいろあって救急車で運ばれた。あの頃のことを思うと、本当につらくなる。出口の見えないトンネルに灯りも無く、放り出された気持だった。
しかし、タクは先生も驚くほどの回復ぶりをみせ、今ではカズやショーと比較しても大差ない成長を遂げている。唯一、落ち着きが無いということを除いては．．．

今は何がどう影響したのか調査するために、また完全に回復したのか確認するため、定期的に脳波を調べたり、採血したり、成長の様子を伝えたりしている。
研究材料にされるのでは？完治したのに必要なのか？？などの意見もあった。しかし、細かく検査してもらえば、見つかりにくいものも見つかるかもしれないし、同じような症状の子の役にもたつかもしれないと俺はそれほど気にならなかったので、先生から申し入れがあった際、お願いすることにした。
今では検査の間隔も長くなり、実に半年ぶりぐらいの来院となった。

結論から言えば、今回も問題なかった。

ただ色々な調査で、ある抗生物質に対してアレルギーがあることがわかった。脳症を引き起こした一か月前にも風邪薬とともに処方されていたので、もしかすると関連があったのかもしれないとのことだった。
また今後、薬を処方してもらう際には、アレルギーについて伝えるよう指示も受けた。

ほら、やっぱり検査してもらっていて良かったじゃん！！